コレステロールとは?【LDL・HDL】
体内における役割
たんぱく質や炭水化物と共に3大栄養素と言われる脂質の一種です。
コレステロールは身体のありとあらゆる細胞で使われ細胞膜の主成分になったり、ビタミンやホルモンの原料となるなど、身体にとって重要な役割を果たしています。
しかし一方で、コレステロールは動脈を詰まらせ心臓発作の原因になる、脂肪が蓄積され肥満になるなどマイナスなイメージも多くあります。
コレステロールの種類
コレステロールはこの2種類に分類されます。
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LDL【悪玉コレステロール】
肝臓で作られたコレステロールを全身に運ぶ働きがある。【供給】
HDL【善玉コレステロール】
余ったコレステロールを肝臓に運ぶ働きがある。【回収】[/box]
”悪玉”とつくと身体によくないイメージですが決してそんなことは無く、量が増えると身体に悪影響があるので”悪玉”なのです。
悪玉、善玉、通常はどちらも一定の数量を保ちバランスをとっています。
しかし、乱れた食生活などが原因で供給が増えると、回収が追い付かずどんどん血中にコレステロールは溜まっていきます。
結果、動脈硬化が進み心筋梗塞や脳梗塞のリスクが高まると言われています。
健康診断のコレステロール基準値について
健康診断では血中のコレステロール値(コレステロールの量)を調べています。
HDLコレステロール(善玉コレステロール)
異常 | 要注意 | 基準範囲* |
---|---|---|
34以下 | 35~39 | 40以上 |
LDLコレステロール(悪玉コレステロール)
異常 | 基準範囲* | 要注意 | 異常 |
---|---|---|---|
59以下 | 60~119 | 120~179 | 180以上 |
(単位 ㎎/dL) *将来、脳・心血管疾患発症しうる可能性を考慮した基準範囲
資料参考:日本人間ドック学会
コレステロールと食事の関係
体内にあるコレステロールの約80%は肝臓で合成され、食事から合成されるのは約20%であると最近の研究で明らかになりました。
食事から摂取するコレステロール量は身体にあまり影響を及ぼさないという事で、実際、厚生労働省が5年毎に発表している「日本人の食事摂取基準 2020年版」にもコレステロール摂取目標量は表記されていません。
だからといって、コレステロールを多く含む食品を過剰に摂取してもいいわけでは決してありません。
バランスのよい食事が大事だとされています。
まとめ
「脂質(コレステロール)は血液をドロドロにする」
脂質にはそのようなネガティブイメージが強くありました。
しかし、最新の研究により脂質自体が身体に悪いのではなく、摂取の仕方に問題があるのだという事が解明され、新しい脂質の摂取方法が注目されています。医者を始め多くの方が、効果のある食事の仕方について説明してくださっているので、是非そちらも参考にしてみてくださいね。
おしまい。