私たちが摂取した食事が、どのように身体に吸収されるのかを簡単にまとめました。
難しい説明は極力カットしているので、ざっくり理解してもらえると幸いです。
消化の定義
消化とは?
消化とは、摂取したものを小腸で吸収できる大きさまで体の中で分解すること。
大きくわけて三つの消化方法がある。
機械的消化:口の中で行う。咀嚼によって食べ物を細かく砕く。
科学的消化:胃で行う。唾液や胃液などによって消化する方法。
生物学的消化:小腸で行う。上記では消化できないものを腸内細菌によって消化する方法。
消化の働き
消化は主に、消化管(しょうかかん)とよばれる各器官で行われる。
消化管では消化液が分泌され食べ物の消化をする。
消化管:口(口腔)、のど(咽頭:いんとう)、食道、胃、小腸、大腸などの各器官。
消化液:大きく唾液や胃液、膵液、腸液、胆汁などに分かれます。また、消化液には消化のほかに消化管の粘膜を保護する役割もある。
食べ物は消化することで初めて栄養素として吸収できる。吸収できる大きさまで消化されたものを低分子化合物という。
吸収の定義
吸収とは?
吸収とは、消化された栄養素を身体に取り入れること。
栄養素の大部分は小腸で吸収され、吸収された栄養素はリンパ管や血管を通じて一度肝臓(かんぞう)へ送られる。
小腸について
小腸は3つの腸から構成されている。
十二指腸:膵液(すいえき)と胆汁を分泌し、消化を補助する。
空調(くうちょう):主に吸収活動をする。小腸の上部40%程度。
回腸(かいちょう):主に吸収活動をする。小腸の下部60%程度。
また、腸で吸収を行っているのは腸内の酵素(終末消化酵素)です。
腸内環境が良くないと酵素の働きが弱くなり、上手く吸収出来なくなってしまうので気を付けましょう。
消化・吸収の応用知識
消化と吸収のサイクル
人間には1日24時間を、排泄・消化・吸収の3つに分けるサイクルがあり、その時間帯によって働きが活発になると言われています。
その3つがこちら。
消化:栄養補給と消化の時間 【12時~20時】
吸収:消化した食材を吸収する時間 【20時~翌日の4時】
ダイエットや健康的な食事は、このサイクルをベースに考えられていることが多いです。
20時以降は身体が吸収しやすい時間帯なので、あまり食べないほうが良いということですね。
お酒(アルコール)の吸収
アルコールは他の食品と異なり、消化を受けることなくすぐに吸収・分解されます。
吸収されたアルコールは、血液に溶け込み肝臓に運ばれ分解されるのですが、一気に分解はできないので血液とともに全身へ運ばれます。
当然、飲酒の量が増えると血中に溶け込むアルコールの量も増え、この血中アルコール濃度が増える(高く)=「酔う」という状態です。
空腹の飲酒だとなぜすぐ酔うのか?
前にも説明したようにアルコールは吸収がとても早いです。
空腹時(胃の中が空)だとアルコールが胃を素通りしてより吸収の速い小腸に流れ込むので、血中アルコール濃度が急上昇してしまう為、空腹時は酔いやすくなってしまうという事ですね。
今回は以上です。
おしまい(^^♪