【入門編】脂質の特徴
ダイエットでは長らく「脂質」を減らす事が常識とされてきました。
しかし、最近の研究では脂質を制限するとむしろ健康を害してしまうという事がわかってきました。
脂質の役割
・エネルギー源の一つ
・細胞膜を構成
・体温を一定に保つ
・衝撃の緩和
エネルギー源としての役割
脂質は糖質よりもはるかに超えるエネルギーを生み出します。
なので摂りすぎてしまうとエネルギーを消化しきれず肥満を引き起こしてしまいます。
身体を構成する栄養素
細胞膜やホルモン、脳や神経組織などの構成成分になる。
またビタミンの吸収を助ける働きもある。
身体を守る
脂肪は悪にされがちですが外の衝撃から私たちを守ってくれています。
詳しくはこちらの記事に書いてあります。
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脂質の摂取は多すぎてもだめ、少なすぎてもダメ
【生活習慣病】過剰摂取は肥満や疾患のリスクが高まる
【脳出血】不足すると血管や細胞膜に悪影響がある
脂質の過剰摂取
脂質が総摂取エネルギーの3割を超える食生活を送っていると肥満はもちろん、糖尿病や脂質異常症、動脈硬化などのリスクが高まると言われています。(生活習慣病)
脂質の不足
逆に脂質の摂取が不足すると、エネルギー不足になる他、血管や細胞膜を補強する事が出来ず、血管が破裂し脳出血を起こしてしまうリスクが高まると言われています。
コレステロールについて
脂質の一種で肥満や生活習慣病関連でよく耳にする「コレステロール」。
こちらも合わせてお読みください。
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【良い油と悪い油】脂質の種類
最新の栄養学では「どんな油をどう摂るか?」が重要になってきています。
脂肪を大きくこの3種類に分類しました。
【ほどほどに、摂りすぎ注意】:飽和脂肪酸(ほうわしぼうさん)
【積極的に取りたい油】:不飽和脂肪酸(ふほうわしぼうさん)
【先進国では摂取に対し注意喚起されている】:トランス脂肪酸
飽和脂肪酸
バターやココナッツオイル、肉の脂身などに含まれる。
身体にとって重要なエネルギー原だが、摂取量が多すぎると生活習慣病のリスクが高まる。
不飽和脂肪酸
青魚やオリーブオイル、食用油などに含まれる。
体内で作る事の出来ない必須脂肪酸を多く含み、健康にも良いとされている。
トランス脂肪酸
マーガリンやマヨネーズ、食用調合油などに含まれる。
過剰に摂取すると身体に様々な健康被害がある事が多く報告されている。
1日の摂取目安
参考までに。
厚生労働省が発表した1日当たりの脂質目安量です。
性別 | 男性 | 女性 |
年齢 | (g/日) | (g/日) |
1 ~ 2 (歳) | 30.1 | 27.1 |
3 ~ 5 (歳) | 39.5 | 41.3 |
6 ~ 7 (歳) | 54.8 | 49.4 |
8 ~ 9 (歳) | 56.7 | 54.1 |
10~11(歳) | 62.9 | 58.4 |
12~14(歳) | 72.5 | 61.2 |
15~17(歳) | 78.4 | 59.7 |
18~29(歳) | 63.9 | 52.2 |
30~49(歳) | 61.7 | 53.7 |
50~64(歳) | 61.1 | 53.5 |
65~74(歳) | 55.3 | 51.0 |
75 以上(歳) | 50.0 | 43.5 |
平成 28 年国民健康・栄養調査。
参考:日本人の食事摂取基準(2020 年版)https://www.mhlw.go.jp/content/10904750/000586553.pdf
まとめ
其1:良い油は積極的に取り入れる
其2:悪い油は出来るだけ避ける
其3:「脂質=悪い食べ物」は昔の考え方
以上、「脂質について~入門編~」でした。
少しでもみなさんの参考になれば幸いですヽ(^o^)丿